電車の窓ガラスは自動車のものより脆い?

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電車が関連したニュースを見ていると、電車に使われている窓ガラスが割れたという内容のものを度々目にすることがあります。電車の窓ガラスが割れてしまう原因としてはまちまちですが、中でも目についたのが「満員電車で人がひしめき合う圧力によってガラスが割れてしまった。」という記事。その記事の内容をそのまま真に受けるとすれば、電車の窓ガラスは同じ陸を走る乗り物である自動車のものよりも脆いのではないかと思ってしまいました。それでは現実に、電車の窓ガラスの耐久性は自動車のものと比べて差はあるのでしょうか。

電車と自動車のガラス事情を蓋開いて分かったことは、電車のものも自動車のものも「強化ガラス」というタイプのものが使用されているということです。強化ガラスは普通のガラスを加熱させ、急激に冷ますという工程によって作られたものですので、耐久性がかなり高い上に安全性も高いガラスであると言われています。なぜ安全性が高いのかというと、ガラスが割れたときに破片が鋭利な刃物上になって飛び散らずに、粉々にひび割れるという特徴があるからです。そのため、仮に電車や自動車が走行中に外部から何かが飛んできたり何かにぶつかってガラスが割れることになっても、その破片で体を傷つけるリスクがかなり低いと言われています。さて、少し話が脱線してしまいましたが、電車と自動車は両方とも強化ガラスを使用しているということから、窓ガラスの耐久性はどちらも比較的高いと考えていいでしょう。

それではなぜ電車の窓ガラスの方が耐久性が低いのではないかという印象を受けてしまうのか。それは、その窓ガラスが人が押し合って圧力がかかるという割れる環境に置かれているということが大きいと言えるかもしれません。ですから、イメージ的に電車の窓ガラスが割れやすいと思っているだけで、実際のところは自動車の窓ガラスと脆さは変わりないと考えておいた方がいいでしょう。